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移転価格算定書類の作成

日付 : 0000年00月00日

移転価格は海外の子会社やその他の関連会社に課した物品、サービス、有形・無形資産の価格に準拠します。妥当な価格(独立企業間価格)を得るために、移転価格は独立企業間の原則を用いて両者が合意しなければならず、これが移転価格算定方法の決定根拠として利用されることになります。移転価格の算定は、関連会社が他者の物品、サービス、有形・無形資産価格を用い、税の目的と一致するようにするためのものであります。

 

税務総局長は納税者に対し税務負債判定の精度を証明するための補助書類(移転価格文書)を用意するように命じています。そのため、納税者は移転価格算定に関連する税務監査での一方的な税査定を回避するために移転価格文書の作成を行なうべきと考えます。従って、納税者は移転価格文書準備の方法を理解しなければなりません。何故なら、納税者は自らこの書類を準備しなければならないからです。以下の通り、移転価格文書作成の準備ステップについて解説致します:

 

1.  取引の分析と特性

移転価格文書作成の準備のための第1段階として、移転価格規程の対象となっている取引の特性を行います。また、納税者はより組織化された分類と潜在的問題を分けるために、より広い定義で全ての関連者間との取引を分析・説明できなければなりません。

 

まずは有形資産の確認。次に無形資産の確認。その後にグループ間のサービスの確認。そして最後にグループ間の貸借の確認を行なって参ります。

 

2.  産業と市場に対する分析の実施

産業と市場の分析の中で証明して行くものとしては: 

·         機能分析を行うための根拠となる一般的な事業環境

·         事業発展に影響を及ぼす重要な産業と要素

·         一般的に受け入れられている商工業慣行

·         一般的・特性な産業統計

·         作業リソースデータ

·         特性産業の財務レート(有れば)

 

3.  機能分析の実施

機能分析の主な構成要素は、a) 機能、 b) リスク、  c) 利用或いは追加された無形資産、d) 利用或いは追加された有形資産 となります。

 

4.  会社/事業体の特性の決定

会社/事業体の特性の決定には2つの方法があります。1つ目は通常実施している活動の性質に基づき営業特性に準拠するもの(製造、販売、サービス活動)であり、もう一つは実施する営業活動の複雑さに準拠したものであります。

 

5. 移転価格算定に利用される方法の決定

 

移転価格検証に利用される手法は幾つかあります:

a) Comparable Uncontrolled Price (CUP) ; 独立価格比準法

b) Resale Price (RP) & Cost Plus (CP) ;  再販価格基準法 及び 原価基準法

c) Profit Split (PS) &Transactional Net Margin (TNMM) ; 利益分割法 及び 取引単位営業利益法

であります。

 

6. 経済分析の実施

 

この分析は、取引の選定、すなわち比較会社、データの質的検討、要素と比較可能性、適切な統計と経済手法の選定、利益率指標の決定、妥当な調整数量化に関連したものであります。

 

7. 書類作成

機能分析と経済分析を行うほかに、移転価格算定の書類作成に必要なものは:

a.    取引に関連する不動産とサービスの記述

b.    取引の要件と規程、当事者の取引に入れられる他の取引との関連性の記述

c.     一取引内の当事者の身分、取引完了時の相互の関係の記述

d.    適用する関数、利用或いは追加する不動産、機能分析を含め、一取引内で当事者が前提とするリスクの記述

e. 移転価格や取引に関連する利益や損失、出資について定めるために考慮するデータや手法、適用する分析にかかる記述

f.     移転価格或いは取引に関連する案件で生じる利益や損失、出資の決定に影響を及ぼす前提条件、戦略、政策に関する記述。

これらは、移転価格決定に影響する全ての要素という意味となります。

 

                                                                                                                                       ジャカルタ、2013年5月29日

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